日本で働く!就職成功ガイド

企業で活躍する中国語人材100人

【活躍する中国語人材】営業に国籍は関係ない(ポーターズ株式会社 于 暁姝さま)

 

 

 日本で営業の仕事に就きたいと思っている中国語人材の方は少なくありません。 今回取材させて頂いたのは実際に日本で営業職として活躍しているポーターズ株式会社(以下、ポーターズ)の于 暁姝(ウ ギョウシュ)さんです。
 于さんがポーターズで営業職に就くまでのキャリアや、日本の生活で苦労したことなどをお伺いしました。さらには意外に知られていない中国語人材が日本で営業の仕事をする場合に気をつけるべきことや、採用されるまでのアドバイスも。

日本で働くことに興味を持っている全ての中国語人材の方、必見です!

 

取材先:ポーターズ株式会社 Agency Business Gr. 于 暁姝さま

約3分の1がグローバル人材! 国際色豊かなポーターズ

――はじめに于さんの働いているポーターズの概要を教えてください。

 

 ポーターズは2001年に設立した人材ビジネスのためのアプリケーションプラットフォームを提供する会社です。人材紹介、人材派遣、再就職支援など人材ビジネスに関する各種サービスを提供しています。人材サービス全般に関わるビジネスを展開している会社と言えますね。

 

 私たちが提供しているサービスで最も大きなものとしては、HRビジネスクラウド(以下、HRBC)があります。HRBCは現在1300社以上が導入して下さっていて、国内のシェアはお陰様で第1位となっています。

 

――300社以上が導入しているというのはすごいですね! HRBCとはどういったサービスなのでしょうか。

 

 HRBCは、人材紹介のマッチングを管理するシステムです。 求人や選考プロセス、自社のホームページとの提携など人材ビジネスに必要な機能は全て網羅しています。さらに各社で使い勝手がよいようにカスタマイズ可能です。この各社ごとのカスタマイズを追加コストをかけずに行えるという点がHRBCの大きな強みですね。
HRBCの導入を他社様にお薦めすることも営業の仕事のひとつです。

 

――ポーターズの中で于さんのようなグローバル人材は珍しいのでしょうか。

 

 そんなことはありません。ポーターズは非常に国際色豊かな企業なんですよ。

 ポーターズではイギリス、フランス、韓国、ケニアやインドといった日本以外の国の人がたくさん働いています。現在約60名の社員が働いていて、そのうちの約3分の1がグローバル人材です。ポーターズでは国籍を問わずに能力があれば採用しています。

 

 

 グローバル人材は開発部署に多いのですが、中国語人材に関しては私同様に営業が多いです。営業では現在5人の中国語人材が働いています。グローバル人材が多いのはもちろん、同じ部署に中国語人材が多くいるというのは仕事をする上で大きな励みになりますね。

 

 

もっと挑戦するために、転職して営業職へ

――于さんがポーターズに入社した経緯を教えてください。

 

 私はポーターズに転職で入社しました。
ポーターズに入社する前はゲーム系の企業で1年半働いていました。転職を決めた一番の理由は営業に挑戦したいという思いがあったからです。前職場はデスクワークが仕事の中心でした。

 

 私自身は挑戦することが好きなんですよ。
デスクワークももちろん重要な仕事です。でも私としてはもっと挑戦できる仕事がしたいという思いがありました。営業は目標を追いかけることができるという点に魅力を感じました。それに学生時代から興味を持っていた職種でもありました。

 

 新しい環境で学生時代から興味を持っていた営業に挑戦する、それが転職を決めてポーターズに入社した理由です。

 

――ポーターズ以外でも営業をできる企業はありますが、その中でポーターズを選んだのはなぜですか。

 

 一番はなんと言ってもポーターズの雰囲気ですね。
転職活動でさまざまな企業に面接に行くと、それぞれの企業の雰囲気に触れることができます。ポーターズは非常に雰囲気がよかったんです。また最終面接で社長の考えを聞くことができました。管理層としての社長の考え方も好印象で、この会社で働きたいという思いがより強くなりました。

 

 実際に働いていても非常に雰囲気が良いですね。入社する前に抱いていた印象通りでした。ポーターズの上下関係があまりなく誰でも発言しやすい点が好きです。

企業を選ぶ際には面接でそれぞれの企業の雰囲気を知るという方法はおすすめですね。

 

18歳で日本へ、留学当初感じた文化の違いとは?

――于さんが日本で働くようになった経緯を教えてください

 

 私が日本に来たのは18歳のときです。当時は日本語を話せなかったので、日本語学校に通うことから始めました。2010年4月に来日、まずは日本語学校に通い、2012年4月に大学に入学、2016年4月から働き始めるという流れです。

 

 日本に来た理由はいくつかあるのですが、ひとつに姉の存在があります。私の姉も日本への留学経験があり、その点で外国の中でも日本は馴染みのある国と言えました。

 

 あとは私自身の性格もありますね。
私はもともともは人に頼りがちな性格でした。自立したいという思いがあって、そのために海外に行ってみようという気持ちがありました。日本は先進国で安全ですし、姉が過去に留学していた経験があるというのが留学先に選んだ理由です。

 

――留学生として日本に来ても卒業したら母国に帰る人も多くいます。于さんは中国に帰ろうとは思わなかったのですか。

 

 確かに母国に帰る留学生は多いですね。私自身も元々は大学を卒業したら中国に帰ろうと思っていました。なぜ中国に帰らなかったかと言うと、段々と日本に愛着がわいて来たというのが理由としては大きいです。

 

 中国では18歳で成人なんですが、つまり私は成人してからずっと日本で生活しているということになります。中国に帰りたいという気持ちよりも、もうしばらく日本にいたいという気持ちの方が強くなっていました。
こういった気持ちの変化から、私としては日本に残って働くというのは自然な流れになっていましたね。

 

 

――今では日本に強い愛着を持っている于さんですが、日本に来たころは苦労したことなどもあったのでしょうか。

 

 もちろん日本に来たころは苦労しました。何に苦労したのかと言うと、文化の違いによる苦労が多かったのかなと今振り返ると思います。

 

 初めのころに感じた中国と日本の文化の違いとしては、丁寧さがあります。 日本人って中国人に比べて丁寧なんですよ。その丁寧さから話をしていても何を言っているのかよくわからないということがよくありました。例えば、お願いされているのか、確認しているのか、そう言ったことがわからないんです。

 

 丁寧さだけでなく、文化の違いを感じることは日本に来た当初はたくさんありました。 私はそれまでの人生の18年間を中国で過ごしていたわけですから、文化の違いを感じる度に「なんで日本人はこうなんだろう!」と抵抗を持っていました。そういう時期は苦労しましたね。

 

――そこからどのように日本に愛着を持つようになっていったのですか。

 

 なんでそういう文化なのかを理解することが重要だと思います。
文化の違いに対して抵抗を持つよりも理解して納得する、このことが重要です。最もよい方法はコミュニケーションを取ることです。文化の違いに対して一人で悩むのではなく「なぜそういう文化なの?」と聞いてみるんです。

 

 こういった態度を身につけてからは、日本への理解も深まって愛着を持って生活ができるようになった気がします。
そして、コミュニケーションを取るということは中国語人材が日本で営業の仕事する場合も非常に重要なことだと感じています。

 

 

営業に国籍は関係ない

――仕事においてもコミュニケーションを取ることが重要ということはどういう理由でしょうか。

 

 日本に住んである程度の年数が経って、日常でのコミュニケーションが不自由ないレベルでも仕事の場で同じように理解できるわけではありません。仕事でのコミュニケーションは日常とは少し違うんですね。

 

 例えば意味を理解していないまま「こういうことを言っているんだろう」と勝手に考えて仕事を進めてしまうとトラブルにつながることもあります。特に営業の場合は他社様とお話をして仕事を進めることが多いわけですから、気をつけなければいけない点だと思います。
わかっていないのにわかるふりをするのは営業では絶対に駄目です。

 

――わからないことがある度に聞き直すというのは中国語人材が日本で営業をする上でハンディになりませんか。

 

 私はそうは思わないですね。
はじめはわからないことが多いかもしれませんが、ずっと理解できずに聞き返すというようなことではありません。外国語での日常会話も何度も話すことで上達しますよね。営業のコミュニケーションも同様でどんどん上達していきます。

 

 日本人でも営業を始めたころはわからなかったり、上手くできないことはあると思います。そういった状態から経験を重ねることによって上達していきます。最初は未熟だったとしても経験を積むことで営業のレベルが向上していく点は、日本人も中国語人材も変わりはないですね。

 

 ただ営業でのコミュニケーションを上達させるためにも、仕事を上手く進めるためにも、わからないことをそのままにしないということは重要です。「それはどういうことですか」とちゃんと聞く。このことで、トラブルなく仕事を進められて営業のレベルも向上させていくことができます。

営業という仕事に国籍は関係なくて、上手く仕事ができれば目標を達成することができます。

 

営業職を目指す中国語人材が気をつけるべき2つのこと

――于さんのように営業職に就きたいと思っている中国語人材の方にアドバイスをお願いします。

 

 大きくは2つのアドバイスがあります。

まず1つ目として面接です。面接で服装や礼儀を気をつけるようにしてください。日本の面接では常識ができているかの判定も非常に重要な要素です。もしも服装や礼儀に自信がなかったらエージェントや友人などに相談してみるとよいと思います。

 

 もう一点は、失敗を怖がらないこと。これも重要ですね。 例えば1社落ちたとしても、そこで諦めてしまわないようにしましょう。諦めるのではなくて何が悪かったのかをよく分析することです。悪かった点を改善して次の企業を受ける、この切り替えと改善が重要です。

諦めなければ自分に合った会社がきっと見つかります。営業職を目指している中国語人材の方にはぜひ頑張ってほしいですね。

 

――于さん自身の今後の目標を教えてください。

 

 いずれは営業職の中でマネジメントをする役職に就きたいと思っていて、そこを目標に頑張っています。
そのための道筋として、会社で設定されている目標をコンスタントに達成していくということがまずあります。そして「もっとこうすれば良くなる」ということを営業内で提案して改善していきたいです。

 

 私自身、ポーターズで働きはじめてもうすぐ1年になるんですよ。
国籍関係なく協力しあって働くことができるポーターズという会社をやっぱりとても好きだなと改めて感じています。それにポーターズは新しい目標やより良いサービスを常に目指しています。この点も挑戦が好きな私にマッチしていて働いて楽しいです。

大好きなポーターズという会社で今後も毎日やりがいを持って働いていきたいです。

 

 

文章:菅谷圭祐 / 写真:野口哲正
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